大阪で治安がいい街・悪い街ランキング|守口・北河内エリアの実態
この記事のポイント
- 大阪府全体の犯罪認知件数は多い水準にあり、令和7年は84,107件でした[出典7]。ただし、府全体の数字だけで個別の街の安全性は判断できません。
- 人口当たりの認知件数が少ない自治体には豊能町・千早赤阪村・能勢町などがあり、地域差があります(令和6年)[出典6]。
- 中央区・北区・浪速区など繁華街を含む区では認知件数が多い傾向があります。区内でも場所によって環境は異なります[出典7]。
- 守口市など北河内エリアも市によって差があります。令和6年の人口当たり認知件数は守口市が111.23人に1件、門真市が76.27人に1件でした[出典6]。
- 住む場所の判断には統計と現地確認の併用が重要です。大阪府警の安まちアプリで周辺情報を調べ、帰宅経路や建物の防犯設備も確認しましょう[出典4]。
大阪の治安は全国的に見て悪いのか?最新データで見る答え
大阪府の犯罪発生率と治安ランキングの現在地
警察庁の統計をもとにした集計によると、大阪府の刑法犯認知件数は令和6年で81,403件となり、東京都に次いで全国2位の多さでした[出典9]。人口当たりの認知件数で見ても、大阪府は人口107.76人当たり認知件数1件という計算になり、都道府県別で最も高い数値となっています[出典9]。
検挙率にも注意が必要です。大阪府の検挙率は26.2%で、全国の都道府県の中で最も低い水準にとどまっています[出典9]。件数が多いうえ、検挙率も低い水準にあります。ただし、検挙率は同じ年に認知された事件の解決割合を直接示すものではありません。また、これらは府全体をまとめた数字であり、豊能町や交野市のように犯罪遭遇率が低いエリアも存在します。エリアごとの差はこのあとの章で詳しく見ていきますが、まず知っておくべきは、府全体の数値だけでは住む場所の安全性を判断できないという点です。
近年の犯罪件数の推移と改善傾向
最新の令和7年確定値では、大阪府の刑法犯認知件数は84,107件となり、前年から件数が増える結果になりました[出典7]。過去には犯罪件数が減少した時期もありましたが、令和6年から令和7年にかけては増加しています。
なかでも警戒したいのが特殊詐欺の急増ぶりです。令和7年中の認知件数は3,317件、被害金額は約135億8千万円に達しました。前年と比べて件数は25%、被害金額は123%も増えています[出典8]。オレオレ詐欺だけで被害額は106億円を超えており、街中の窃盗とは別の脅威になっています[出典8]。大阪の治安を考えるなら、路上での犯罪に注意を向けるだけでは不十分です。家の中にいても狙われる詐欺被害が増えている点も、もう一つの警戒ポイントとして押さえておいてください。
【市区町村別】大阪府で治安が良い・悪いエリアランキング
治安が良い市区町村トップ5
大阪府内でも、北摂エリアや南部の住宅地は犯罪遭遇率が低く抑えられています。令和6年の刑法犯認知件数を人口で比較すると、人口当たりの認知件数が少ない上位5自治体は次のとおりです[出典6]。
表
ベッドタウンとして知られる交野市も、令和6年の集計では220.57人に1件と比較的低い発生割合で、天野川沿いに緑豊かな街並みが広がるエリアです[出典6]。
北河内エリアの中では、枚方市が令和6年の集計で209.63人に1件と、この地域では比較的低い発生割合です[出典6]。子育て世帯の転入も多く、教育や公園整備に力を入れてきた経緯がある街です。人口が少ない町村は数件の増減でも人口当たりの割合が変化しやすいものですが、枚方市のようにある程度の人口規模を持ちながら数値が安定している自治体は、住宅地としての落ち着きを示す材料になります。人口規模や集計年をそろえて比較することが大切です。
治安への注意が必要な市区町村トップ5
一方、人口当たりの犯罪認知件数が多い地域には、繁華街や歓楽街を抱える大阪市中心部の区が含まれます。令和6年の人口当たり刑法犯認知件数が多い上位5区は次のとおりです[出典6]。
表
中央区には難波・心斎橋・道頓堀といった大阪を代表する繁華街が集まっており、来街者の多さが認知件数を押し上げている面も否めません[出典6]。
北河内エリアでは、門真市が令和6年の集計で76.27人に1件と府内でも人口当たりの認知件数が多い部類に入ります[出典6]。守口市も令和6年の集計で111.23人に1件で、府内72市区町村中45位(人口当たりの認知件数が少ない順)となっています[出典6]。「北河内は治安が悪い」と一括りにするのは早計ですが、市によって数値に差がある点は知っておいて損はありません。同じ市内でも駅前と住宅街では周辺環境が異なります。引っ越し先を検討する際は、市区町村単位の平均だけでなく、駅前か住宅街かといった立地の違いも合わせて確認したほうが実態に近づけるでしょう。
大阪市とその他エリアの傾向の違い
大阪府全体を見ると、大阪市とそれ以外のエリアとで治安の傾向がはっきり分かれます。大阪市は商業・繁華街機能が集中し、来街者や昼間人口も多いぶん、街頭犯罪の認知件数が増えやすい構造を抱えています。実際、大阪市の刑法犯認知件数は令和7年で40,485件と、府内全体84,107件の半分近くを占めています[出典7]。
これに対し、北摂や南河内の郊外エリアは住宅地の性格が強く、人口あたりの件数は比較的落ち着いています。大阪市中心部の大きな認知件数だけでは、府内各地の状況までは読み取れません。同じ大阪府内でも住む場所によって体感治安はかなり違いますから、府全体の数字だけで判断せず、大阪市24区ごとの違いまで踏み込んで確認すると、より現実に近い判断がしやすくなります。
【大阪市24区別】治安が良い区・注意したい区はどこ?

治安が良いとされる区の特徴(城東区・鶴見区・旭区など)
大阪市24区の令和7年確定値を見ると、大正区619件、港区828件、旭区836件、福島区843件、鶴見区852件と、認知件数が少ない区が並んでいます[出典7]。いずれも大規模な繁華街を持たず、住宅地が広がる区も含まれます。
城東区や鶴見区は、区内に大きな公園や川沿いの緑地が点在しており、子育て世帯が住まいを構えやすい環境が整っているとよく言われます。旭区も交通アクセスは確保しつつ、繁華街の喧騒からは距離があるエリアです。
ただし、認知件数の実数だけでは区の人口規模が反映されていない点に注意しましょう。人口の少ない区はもともと件数も少なく出やすいため、「件数が少ない=安全」とは限りません。とはいえ、住宅中心の区でも、駅前や通学路など場所によって状況は異なります。物件選びの際は、認知件数の少なさだけでなく、実際に街を歩いて夜間の人通りや街灯の様子を確かめておくと安心につながります。
治安面で注意が必要とされる区(西成区・浪速区・生野区など)
同じ令和7年確定値で認知件数が多いのは、中央区6,162件、北区4,789件、浪速区2,422件、西成区2,302件、淀川区2,153件です[出典7]。西成区や浪速区は、繁華街や歓楽街の要素を含むエリアが混在しており、区内の場所によって人通りや周辺環境に違いがあります。
生野区も1,362件と決して少なくない水準です。この件数だけで、夜間の人通りと犯罪との因果関係までは判断できません。こうした区は「危険」とひとくくりにするより、区内のどのエリアかで実情が変わると考えたほうが実態に近いといえます。
たとえば西成区でも、住宅街として整備が進むエリアと、旧来からの繁華街に近いエリアとでは体感がまったく異なります。部屋探しの段階では区単位の数字だけで判断せず、候補の物件が具体的にどの町丁にあるのか、最寄り駅から自宅までの経路に人通りの少ない裏道が含まれないかを確認しておきましょう。そうすることで、暮らし始めてからのギャップを減らせます。
梅田・難波・天王寺など繁華街エリアの実際の状況
梅田がある北区、難波を抱える中央区は、大阪市24区の中でも認知件数の実数が突出して多いエリアです[出典7]。飲食店や商業施設が密集し、昼夜を問わず多くの人が行き交うため、置き引きやひったくりといった街頭犯罪が発生しやすい土壌があります。
天王寺区も繁華街に近い立地ですが、認知件数は1,272件と中央区・北区に比べれば抑えられた水準です[出典7]。同じ「繁華街エリア」といっても、区内のどこまでが歓楽街の範囲に含まれるかで数字に差が出ることがうかがえます。
繁華街に近い物件を検討する場合、賃料や利便性の魅力と引き換えに、夜間の酔客や人混みへの警戒は欠かせません。オートロックや防犯カメラ付きの建物を選ぶ、終電後の帰宅ルートを事前に歩いて確認しておく、といった対策を取れば、利便性を保ちながらリスクを抑えられるでしょう。逆に静けさを最優先したい方は、こうした区を候補から外し、住宅街中心の区を選ぶほうが向いています。
治安が良い・悪いと言われるエリアに共通する特徴
治安が良いエリアに多い共通点
区ごとの数字を並べてみると、治安が良いとされる場所にはいくつか似た顔つきがあることに気づきます。まず目立つのが、住宅地としての性格が強く、人口密度がそこまで高くないエリアです。城東区や鶴見区、旭区は大阪市内でも比較的落ち着いた住宅街が広がっています。繁華街のような不特定多数の人が集まる場所が少ない点も共通しています。
もう一つの特徴は、公園や河川敷など緑の多い環境が整っていることです。鶴見区には花博記念公園鶴見緑地があり、西淀川区は淀川の河川敷に沿って住宅街が形成されています。緑地や水辺の近くでも、人通りや照明の状況は時間帯によって異なるため、現地で確認したいところです。
子育て支援や教育環境が充実している市区町も、治安の良さと重なって語られることが多いエリアです。枚方市などで住まいを選ぶ際は、子育て支援制度とあわせて、通学路や周辺の防犯環境を確かめるとよいでしょう。住吉区や阿倍野区の帝塚山のような高級住宅地では、街並みの印象だけでなく、周辺の犯罪発生状況も確認することが大切です。
注意が必要なエリアに多い共通点
一方で、注意が必要とされるエリアには「繁華街・歓楽街が近い」という共通点がはっきり見えます。中央区や北区のように観光客や来街者が多い場所は、日中と夜間で人の流れが大きく変わります。そのため路上犯罪や置き引きといった、すきを突く犯罪が起こりやすい土壌になりがちです。
西成区なども、区全体をひとくくりに危険と決めつけるのは適切ではありません。犯罪認知件数だけでなく、候補地の周辺環境を確認しましょう。実際、同じ区内でも駅からの距離や町丁目によって雰囲気はかなり異なります。
鶴橋周辺(東成区)など人通りの多い場所では、荷物の管理や夜間の帰宅経路も確認しておきたいところです。こうしたエリアで暮らすことを検討している方は、昼と夜で街の様子がどう変わるか、実際に足を運んで確かめておくと安心材料になるはずです。人通りが多いこと自体は悪いことではありません。その人通りが治安維持につながっているのか、それとも隙を生んでいるのかを見極める視点を持っておきたいところです。
大阪で発生しやすい犯罪の種類と傾向

自転車盗・車上ねらいなどの窃盗犯
大阪府の犯罪件数を種類別に見ると、突出して多いのが窃盗犯です。ひったくりや置引き、万引きなどを含む窃盗犯は、令和6年の集計で府内年間58,305件にのぼります[出典5]。街中の防犯という観点では、殺人や強盗のような重大事件よりも、こうした身近な窃盗のほうがはるかに遭遇しやすい犯罪です。
なかでも自転車盗は代表的な手口です。大阪市内だけでも令和8年6月末までの集計で5,749件が発生しており、これは市内の全刑法犯19,705件のうち最も件数の多い罪種になっています[出典2]。駅前の駐輪場やマンションの共用駐輪スペースは特に狙われやすい場所です。通勤・通学で自転車を使う一人暮らしの方は、無施錠のまま短時間だけ離れるといった油断が被害につながりやすいので注意しましょう。
車上ねらいについても、大阪市計で761件、部品ねらいが535件と一定数発生しています[出典2]。駐車場の照明が乏しいエリアや、車内に荷物を置いたままにする習慣があると被害に遭いやすくなります。件数の多さだけを見ると不安に感じるかもしれませんが、施錠や荷物の管理など、日常的な対策が重要です。
ひったくり・置引きなど繁華街での軽犯罪
繁華街を歩く機会が多い方が気にかけたいのが、ひったくりや置引きといった軽犯罪です。ALSOKの令和6年の集計では、大阪府のひったくりの人口当たり認知件数は全国で多い水準にあります[出典6]。難波や心斎橋、天王寺周辺など人通りの多い繁華街では、スマートフォンや鞄を狙う手口が目立ちます。歩きスマホや肩掛けバッグの持ち方ひとつで、被害リスクが変わってくるでしょう。
置引きについても、飲食店や商業施設で荷物から目を離した隙に発生するケースが多く報告されています。荷物をテーブルの下や足元に置く、貴重品だけは肌身離さず持つといった基本的な行動が、繁華街での被害を防ぐ実際的な備えになります。にぎわいのある街を選ぶこと自体は暮らしの楽しさにつながりますが、人が集まる場所には相応の注意も向けておきたいところです。
特殊詐欺・SNS型詐欺の被害状況
大阪府では特殊詐欺の被害が増加しています。令和7年中の認知件数は3,317件、被害金額は135億8,062万円にのぼります。前年の令和6年(2,644件、約60億8,457万円)と比べると、件数は25%増、被害額はおよそ123%増という急激な伸びです[出典8]。内訳ではオレオレ詐欺が1,494件と最も多く、被害額も106億4,127万円と全体の大半を占めています[出典8]。
被害者の年齢層を見ると、65歳以上の高齢者が特殊詐欺全体の52.8%を占めています。預貯金詐欺では97.9%、還付金詐欺では87.2%にまで達しており、高齢者への集中が際立ちます[出典8]。親世帯と離れて暮らす一人暮らしの方にとっては、自分自身の防犯だけでなく、実家の親への注意喚起も欠かせないテーマになりそうです。ATMや電話でのやり取りを装う手口に加え、SNSやメッセージアプリを通じた投資勧誘型の詐欺も広がりを見せています。引っ越し後の新生活で油断しがちな時期こそ、気を配っておきたいところです。
犯罪被害を防ぐための具体的な防犯対策
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自転車盗・車両関連犯罪への対策
令和6年の集計では、大阪府は自転車盗の人口当たり認知件数が全国でも多い水準にあります[出典9]。駅前や自宅の駐輪場でも油断は禁物です。有効なのが、鍵を二重にする「ツーロック」で、車体に付属するリング錠だけでは数十秒で壊されるケースがあります。U字ロックやチェーンロックを組み合わせ、動かせない柵やラックにくくりつけておくと持ち去りにくくなるでしょう。
補助錠には取り付けやすいタイプもあるため、使いやすさを確認して選ぶとよいでしょう。自転車の防犯登録は義務化されていますが、登録だけで安心せず、サドルの高さや車体の色といった特徴を写真で控えておきましょう。万一の盗難時に、警察への届け出がスムーズになります。
車やバイクについても、車上ねらいや部品ねらいへの備えは欠かせません。車両関連の被害を防ぐには、次の対策を組み合わせます。
- 車内に貴重品を置かない
- ハンドルロックなどを活用する
- 照明があり、人目の届きやすい駐車場を選ぶ
空き巣・侵入窃盗への対策
侵入窃盗への対策では、侵入に時間をかけさせる工夫が重要です。多くの手口は、窓や玄関のこじ開けに5分以上かかると諦める傾向があるとされ、補助錠や防犯フィルムを足すだけでも心理的なハードルを大きく上げられます。1階の掃き出し窓やベランダに面した窓は特に狙われやすいため、サッシの隙間を埋める補助錠を追加しておくと安心です。
在宅時の施錠も見落としがちなポイントです。短時間の外出や日中の在宅中に無施錠のまま過ごすと、玄関からの侵入を許してしまうことがあります。就寝時も含めて「家にいるときこそ鍵をかける」習慣をつけておきたいところです。
郵便受けに新聞や郵便物がたまっていると留守が分かりやすくなるため、旅行や帰省の際は郵便物の一時止めを利用するのも有効です。センサーライトや人感カメラは夜間の抑止力になり、賃貸物件でも設置可能なタイプが増えています。内見の段階で共用部の照明やオートロックの有無を確認しておくと、入居後の安心感が変わってくるでしょう。
特殊詐欺・ひったくりへの対策
大阪府内の特殊詐欺は令和7年中に3,317件、被害額は約135億8,062万円にのぼります。前年より件数・被害額ともに大きく増えました[出典8]。オレオレ詐欺の被害額が全体の中でも突出して大きく、還付金詐欺では被害者の8割以上、預貯金詐欺では9割以上を65歳以上が占めています[出典8]。同居していない親や祖父母がいる方は、電話の着信履歴や不審な留守番電話の内容を折に触れて確認しておきましょう。金融機関やATMでの高額な引き出し・振込を頼まれたら、一度電話を切って家族に相談する習慣を共有しておくと安心です。
ひったくりについては、バッグを車道側ではなく建物側の肩にかける、歩きスマホをしながらの通行を避けるといった基本動作が効果的です。夜間の人通りが少ない道では、イヤホンで音を遮断せず周囲の気配に気を配ることも被害の回避につながります。後ろから接近する足音や自転車の気配を感じたら、無理に距離を保とうとせず、明るい店舗や交番へ早めに近づく判断が身を守ります。
住む前に自分でできる治安の調べ方
安まちアプリ・安まちメールで最新情報を確認する
候補の街の治安を調べる際は、犯罪発生情報も確認しておきたいところです。大阪府警察は「安まちアプリ」を提供しており、府内で発生したひったくりや不審者情報、防犯対策の案内を通知で受け取れます[出典4]。エリアや情報の種類を選んで通知設定できるので、内見予定地を登録しておけば契約前の数週間だけでもその周辺で配信される防犯情報の傾向を把握できます。
防犯マップ機能では地域の犯罪発生状況を地図上で確認でき、周辺で配信された防犯情報を確認できます[出典4]。物件周辺でどのような情報が配信されているか、事前に調べるのに役立ちます。かつて提供されていたメール配信サービスは令和8年3月31日で終了し、現在はアプリへの一本化が進んでいます。引っ越しを検討している方は、物件探しの初期段階でアプリを入れておくと、地域の防犯情報を継続的に把握できます。
警察のホームページで犯罪発生状況を調べる
大阪府警察本部は市区町村別・区別の犯罪統計を公式サイトで公開しており、罪種や手口ごとの認知件数を確認できます[出典1]。大阪市であれば区ごとの犯罪発生状況が公式ページにまとめられ、直近の暫定値まで見られる点が心強いところです[出典2]。数字を見るときは認知件数の実数だけでなく、「前年からどれくらい増減しているか」も合わせて確認すると、街の変化がより見えてきます。
例えば同じ大阪市内でも、区によって前年比の増減率には差があります。件数が少ない区でも増加傾向にある場合がありますし、逆に件数がまだ多い区でも減少に転じているケースもあります。件数の多さだけで判断せず、増減の向きも合わせて見る習慣をつけると、噂や印象に頼らない判断につながります。候補地が複数あるなら、同じ条件(直近の集計期間・罪種)で並べて比べてみてください。
内見時・現地訪問で確認すべきポイント
犯罪統計と現地の環境は両方確認する必要があります。同じ道でも、平日の昼と夜、休日の朝とでは表情がまったく違います。内見は日中だけで済ませず、できれば夕方から夜にかけても一度歩いてみてはいかがでしょうか。現地では、次の点を確認しましょう。
- 駅から物件までの街灯と人通り
- 路地や建物の出入口の見通し
- 夜間と日中で変わる周辺の雰囲気
物件そのものについては、共用玄関のオートロックや防犯カメラの有無、宅配ボックスや管理人の常駐状況をチェックしておくと、日々の安心感につながります。周辺では、交番の位置やコンビニ・商店の営業時間帯も見ておきましょう。深夜まで灯りがある通りは、それだけで心理的な安心材料になります。空き家や放置自転車が目立つ通り、落書きが多い塀なども、地域の管理状況を映す一つのサインです。気になる点があれば、不動産会社に率直に尋ねてみる姿勢も忘れないようにしましょう。
子育て世帯・一人暮らしなど住む人別に見た治安面での注意点
子育て世帯が確認しておきたいポイント
子育て世帯では、通学路や公園など子どもの行動範囲の安全性を重点的に確認しましょう。通学路になりそうな道を実際に歩いてみて、街灯の間隔や人通りが途切れる時間帯がないかを確認しておくと安心材料になります。公園や商店街の周辺に地域住民の目が行き届いているかどうかも、声かけ事案などへの抑止力として意外に大きな要素になるでしょう。
大阪府警察は子どもを性犯罪から守る条例に基づいた取り組みを進めており、地域防犯の体制づくりも府の施策として位置づけられています[出典3]。ただ、こうした体制があるからといって個々の家庭での確認を省いてよいわけではありません。学校や自治会が発行する安全マップがある地域では、事前に目を通しておくとよいでしょう。引っ越し後に慌てず、子どもへ具体的な注意点を伝えられます。マンションであれば、共用部分の出入口が管理されているか、宅配ボックスや駐輪場に見通しの悪い死角がないかも合わせて見ておきたいところです。
一人暮らしの女性が気を付けたいポイント
一人暮らしでは、建物の防犯設備と夜間の帰宅経路の両方が重要です。オートロックや防犯カメラの有無は内見時に目に入りやすいものです。一方、駅から部屋までの間に人通りの少ない区間や街灯の少ない裏道がないかは、実際に夜の時間帯に歩いてみないと分かりません。日中の内見だけで判断してしまうと、住み始めてから帰り道の不安に気づくケースも少なくないようです。
ひったくりや声かけといった街頭犯罪は、繁華街の周辺で発生しやすい傾向があるとされています。梅田や難波のように利便性の高いエリアを検討している場合は、駅から離れるほど人通りが減る場所もあります。部屋の位置と最寄りの交番の距離感を把握しておくと安心です。郵便受けに施錠機能があるか、宅配物の受け取り方法を工夫できるかといった生活面の対策も、居住者の性別や生活時間に応じて見直しておく価値があります。
まとめ
大阪府は刑法犯認知件数が全国でも多く、人口当たりの認知件数も高い水準にあります。ただ、同じ大阪市内でも城東区や鶴見区のように落ち着いた住宅街もあれば、繁華街を抱える中央区や北区のように注意したいエリアもあります。数字だけで街を決めつけず、安まちアプリなどで最新の発生状況を確かめ、実際に現地を歩いてみると安心につながります。守口市や北河内エリアでの部屋探しを考えている方にも、判断材料の一つとして役立つはずです。気になる地域があれば、最新の発生状況と現地の様子を照らし合わせて検討してみてください。
※掲載内容は執筆時点の情報です。最新情報は各自治体・関係機関の公式ホームページをご確認ください。
出典
- [出典1] 大阪府下の犯罪統計/大阪府警本部 — https://www.police.pref.osaka.lg.jp/seikatsu/hanzai/index.html
- [出典2] 大阪市:大阪市の犯罪発生状況 (…>防犯>犯罪発生状況) — https://www.city.osaka.lg.jp/shimin/page/0000036925.html
- [出典3] 治安対策課/大阪府(おおさかふ)ホームページ [Osaka Prefectural Government] — https://www.pref.osaka.lg.jp/soshikikarasagasu/chiantaisaku2/index.html
- [出典4] 安まちアプリの登録はこちら/大阪府警本部 — https://www.police.pref.osaka.lg.jp/seikatsu/11608.html
- [出典5] 大阪府の治安ランキング! 犯罪が少なく安全に暮らせる市区町村は ... — https://diamond-fudosan.jp/articles/-/1112945
- [出典6] 大阪府治安ランキング2025 市区町村別の治安が良い地域と悪い地域は? — https://www.alsok.co.jp/person/recommend/osaka-security-ranking/
- [出典7] https://www.police.pref.osaka.lg.jp/material/files/group/2/hanzaitokei09_r07.pdf — https://www.police.pref.osaka.lg.jp/material/files/group/2/hanzaitokei09_r07.pdf
- [出典8] 大阪府内の特殊詐欺認知件数と被害金額(令和7年中・確定値)/大阪府警本部 — https://www.police.pref.osaka.lg.jp/seikatsu/tokusyusagi/hassei/23308.html
- [出典9] 全国治安ワーストランキング2025 治安が懸念される都道府県は?|HOME ALSOK研究所|ホームセキュリティのALSOK — https://www.alsok.co.jp/person/recommend/dangerous-ranking2025/
よくある質問
Q大阪は本当に治安が悪いのでしょうか。
刑法犯認知件数は令和6年に81,403件で全国2位、令和7年は84,107件とさらに増えています[出典7]。加えて検挙率は26.2%で全国最下位という状況もあり[出典9]、認知件数だけでなく検挙率も確認する必要があります。ただし区や市によって差が大きいため、「大阪=危険」と一括りにするのは早計です。
Q一人暮らしなら大阪市のどこを避けるべきですか。
区ごとの認知件数を見ると、中央区が6,162件と最多で、北区4,789件、浪速区2,422件と続きます。これらは繁華街を含むため認知件数が多くなりやすく、人口比では必ずしも同じ順位になりません。夜間の一人歩きが多い方は、駅からの帰路が明るいか、防犯カメラの有無を内見時に確認しておくと安心です。
Q特殊詐欺は本当に増えているのですか。
令和7年の認知件数は3,317件で前年から673件増え、被害額は約135億円と前年の2倍を超えました[出典8]。被害者の半数以上が65歳以上のため、実家に高齢のご家族がいる方は留守電設定や在宅時の折り返し確認を一緒に決めておくと安心です。
Q守口市など北河内エリアの治安は自分で調べられますか。
大阪府警察の「安まちアプリ」を使うと、地域の犯罪発生情報を地図上で確認できます[出典4]。引っ越し前に候補エリアを登録し、配信された防犯情報を継続して確認できます。
監修・運営
藤原 信弘
店舗責任者
守口市・門真市・旭区を中心に、ご希望のお部屋探しのお手伝いをさせて頂きます。賃貸管理も担当しており、マンション経営オーナー様の管理に関するお悩み事もご相談いただけます。住まいのことなら何でもお気軽にご相談ください。
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営業時間 09:30〜19:00